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南原清隆さんの非公式ブログです

今期アニメ総評

僕はアニメが好きだ。
どんなジャンルが好きかといえばSF、特にロボット系と、あともう一つ。日常系だ。

SFと日常系。

一見すると相反したジャンルだが、実はこの二つはかなり似ているのではと僕は思う。

「フィクションに潜む現実」

言葉では良く表せないのだが、とにかくこのジャンルから漂うそんな感じが似ている気がしてならない。
フィクションに現実を求めるなって話なのだが、まあ聞いてほしい。
ファンタジーな作品も嫌いではないのだ。アナ雪とかだって、歌いながら氷の城を作るシーンとか凄かったし、ラストシーンで親指を立てながら溶鉱炉に沈むシーンなんて涙なしに見られなかった。
でも、これって現実的にありえるのかって話。
触っただけでものを凍らしたり、訳わからん文字が書かれた札を貼って何かを封印したりなんて、多分これから科学が進歩したところで出来ないのではないだろうか。もし仮に出来たとしてもそれは物理法則の上で成り立つ極めて科学的なものであり、魔法でもなんでもない。尤も、魔法というものを「科学だけでは説明のできない超常的な現象」と定義したらの話だが。
ファンタジーというのは魔法等の現実にあり得ないことを軸に成立している。僕はそういうのを見る時、楽しみながらも心の何処かで「実際にこんなことはあり得ないんだよな」と思ってしまう。理系の辛いところだネ。
SFはどうか。
近未来SFの代名詞である「攻殻機動隊」では「電脳」やら「義体」やら、現代ではあり得ない技術が沢山出てくる。しかし、"現代では"あり得ないだけで、恐らく電脳も義体も近い将来我々にとって身近な技術となっているかもしれない。
2015年4月中頃、イタリアのMHOX社が人間の目を合成眼球に置き換えるというプロジェクトを発表した。この合成眼球は視力を1.5ほどに出来る他、内蔵したカメラで見たものを全て記録できるらしい。実はこの技術、攻殻機動隊S.A.C.に「インターセプター」として既に登場している。
僕はこの発表を見た時、ついに健全な身体を持つ人間が身体強化のために機械の身体に乗り換える時代が来たなと感じた。攻殻機動隊の世界は、もうすぐそこにある。この感覚こそ「フィクションに潜む現実」である。
僕の好きな漫画家である弐瓶勉先生の作品に「シドニアの騎士」がある。謎の生命体「奇居子」と対決しながら人類が居住可能な惑星を探す播種船シドニアの物語である。このまま技術が進歩すれば、何千年いや何万年も先の未来では「重力子放射線射出装置」だって「継衛」だって存在するかもしれないのだ。

日常アニメもまた然り。
容姿端麗成績優秀の高校生なんて、日本中を探せばざらにいる。ピンクや青色の髪をした女子高生なんて、渋谷とか原宿を探せば多分いる。情報処理部所属の女子高生3人組だっているはずだ。女子高生の殺し屋だって、世界中を探せばいるかもしれない。それはつまり、「フィクションに潜む現実」ではないだろうか。
確かにこれはフィクションではあるが、しかし、現実の何処かで起こっている光景かもしれないのだ。
「フィクションに潜む現実」日常アニメにもあるのだ。
こんな美少女だって、現実を探せばいるはずなのだ

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いるはずなのだ




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いや、いるわけないか。



前振りはさておき、今期アニメ総評です。
今期は豊作でしたね。それこそ来期が「核の冬」などと揶揄されるくらいには豊作でした。(僕は冬アニメに関してそうは思いませんが、たしかに日常系が少ないので難民が発生しそうではある)
日常系アニメは豊富かつ高品質でした。
特にゆるゆり。三期は前作の動画工房に比べより原作に内容が近づき、また、百合成分が多くて神作品でした。ひまさくは正義。
ロボットアニメも、コンクリート・レボルディオ等たくさんあって僕のテンションも高かったです。
また、ラノベ原作アニメも豊作でしたね。何より意外だったのが落第騎士の英雄譚のアクションシーン。ラノベアニメのアクションには悪いイメージしか無かったのですが、この作品に関しては凄かった(こなみかん)
今期特に嬉しかったのは伊藤静成分が多かったこと。僕はMっ気があるのか伊藤静の声も演技も大好きなんですよね。こんな声したお姉ちゃんが欲しい(切実)

10年前に僕が初めて見た深夜アニメの続編、蒼穹のファフナーEXODUSの最終クールが放送されました。
無印に比べ戦闘シーンのクオリティが飛躍的に向上していて、まるで毎週劇場版を観ているような、他の作品を寄せ付けない圧倒的なクオリティに思わず舌を巻きました。なんというか、10年前に僕をオタクの世界へ引きずり込んだアニメの続編を、今こうして見るというのは不思議な感覚でした(出来れば20話以降を長尺版で見たかったり…円盤でどうにかならないかな)


しかし、何と言っても嬉しかったのはやっぱりこれですよね
















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ご注文はうさぎですか?



アド!

アドーッ!!

アドアドのアドーッ!!!

ドアドアドアドアドアドアドアドーッ!!!!

どれだけの人間が2期を待ち望んでいたことか!おそらく全人類が待ち望んでたと思います!おかえりココアちゃん!
もうこれに関してはアドとしか言えない。テレビを見てるとね、1週間にたった30分だけ画面一杯にアドが広がってるんですよ。アドですよ、アド。
僕はごちうさの登場人物の中でもココアちゃんが好きでして、
※参考画像
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Twitterのアカウントもココアちゃんにしてるんですが、もう可愛いですよね。チノちゃんに対してお姉ちゃんぶるところとか、モカ姉に対して甘えたがるところとか、自分だけ誘われてないと勘違いして拗ねるところとか。もう可愛さしかない。アド。
中盤で登場したモカ姉も可愛かったですよね…前述のとおり僕はお姉ちゃんとかが大好きなので、動いて喋るモカ姉を観た時は心奪われました。

(`0言0´)<ヴェアアアアアア!!!またお姉ちゃんに盗られる!

そんな声が聞こえてきそうです。可愛い。


しかし、良いアニメもあれば、クソアニメもあるわけですよ。
僕はクソアニメマイスターの自称していますが、今期のクソアニメを一言で表すとすると「量より質」ですかね。クソアニメの数自体は少ないのですが、いかんせん質が高くKPM(Kuso per minの略称)が高い、そんなクールでした。
そこでですが、僕的今期クソアニメランキングを発表したいと思います。

第三位
不思議なソメラちゃん
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5分間に詰められたあまりにもカオスな内容、酷使される監督、人質に取られたまま解放されないマーティの家族。何処をとってもクソアニメですね。てーきゅうに似たものを感じる。

第二位
俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件
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このアニメのクソさは上の画像に尽きる。このブログを見てる人は知っていると思うが、OPが混沌としていてすごい。観たことない人はニコニコかなんかでうpされてると思うので見て欲しい、ヤバイから。
OPもそうだが、内容もなかなかに頭がおかしかった。他クールであれば間違いなくクソアニメランキングトップに立てている。見ているとだんだん偏差値が下がっていくような感覚に陥ったので、受験生は見ないほうが良いかもしれない。


そして栄えある第一位は































JK飯
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いやそりゃそうでしょ。
先ず作画がヤバい。一昔前のフラッシュでももっとすごい。
そしてメインとなるはずの飯がクソ不味そうなのがヤバい。
僕はTwitterで割とJK飯を実況してたのですが、僕以外誰も実況してなかった。それくらいやばい。
さっきから語彙が溶けてヤバイしか言ってないけど、ヤバイ以外の感想がおもいつじゃない。



クソアニメは本来生まれてはならない存在である。視聴者も、原作者も、原作ファンも、誰も得しないからだ。しかし、忌み嫌われるはずであるそのクソアニメに出会った時、僕は異常なほど心が踊る。何故だろうか。未だにその答えを見つけられない。だから今日も僕はクソアニメを見る。




おしまい